注染とは・・・

 

注染で染めるプロセスを紹介します。

 

彫りあがった型・・・

(1)彫りあがった型
(2)職人さんに紗(目の粗い布)を張ってもらいます
(3)弛まないよう木枠に張ります

 

晒の上に・・・

(4)晒のうえにかぶせます
(5)防染糊をおきます

 

彫ったところに糊が・・・

(6)ヘラで全体に糊を広げます(彫ったところに糊がおかれます)
(7)糊のあるところは染まりません

 

彫ったところに糊が・・・

(8)折り返して次の場所に糊をおきます
(9)上の(4)〜(8)を繰り返します
  晒の表裏ともに糊がつきます

 

染料を注いで・・・

(10)染料を注ぎます(これが注染です)
  多色染では職人さん2人掛かりのこともあるそうです
(11)全てにまんべんなく注ぎます
  ひっくり返して裏からも注ぎます(これで表裏とも染まります)

 

最後に水洗い・・・

(12)水洗いで糊を落として完成です
  この後も天日で乾かしたり、裁断したり・・・

 

だいぶ省略しましたがおよそこんな感じで、全て人の手で作られます。
デザイナー、型彫り職人、紗張り職人、染め職人と大勢の手を経てできあがります。
糊や染料は、その日の湿度などのコンディションで調整するそうです。
雨の日は発色が悪いので染めないのだとか・・・。
こうして、印刷では出せない味わいが生まれるのですね。